吹田・豊中・箕面の鍵屋が教える防犯性の高い鍵
防犯性の高い鍵=ディンプルキー・電子キー
もっともシンプルに考えるのであればこれが結論です。しかし、これは全ての場合に当てはまる答えでは実はありません。
鍵を交換する際は、防犯性ももちろんですが毎日使うものである以上、使用用途にあったものを選ぶことが大切です。ディンプルキーと普通の鍵(ディスク・ピンシリンダ錠)それぞれに長所と短所がありますので、その両方をここでは詳しく説明させていただきます。
まず、防犯性とはそもそも何かを考えてみましょう。
①ピッキングやバンピングなどの手段を用いて簡単に破られることがない。
②合鍵を簡単に誰かに作られることがない
③鍵を操作する方法が第三者にわからない
キーワールドの考える防犯性はこの三つが基本です。
①簡単に破られない鍵
まず①の項目、簡単に破られない鍵ということからお話させていただきます。ひと昔まえ、窃盗団によるピッキングやバンピングといった不正解錠の手口が世間をにぎわせました。そのときに誕生したのが下の写真にあるようなディンプルシリンダー(または電子キー)なのです。鍵に小さな穴がたくさん空いていることから、ディンプル(穴)キーと呼ばれます。
電子キーというのはMIWAロック社が発売していたEC錠と呼ばれる製品のことです。鍵本体に磁石が埋め込まれている特殊な鍵ですが、電気を使用しているわけではありません。現在は製造が中止されており、ディンプルキーにその座を譲っています。両者をごちゃ混ぜにして、電子キーという呼び名だけが今でも残っており広く使われています。
ディンプルキー
少し専門的なお話になりますが、鍵をピッキングする際には特殊な器具を鍵穴にねじ込んで一つ一つの鍵を構成する部品を攻略していくのが王道の手法です。もっとも狙われやすい鍵をピッキングした動画を以下に載せさせていただきますので、興味のある方はご覧ください。
こうした手口から鍵穴を守るために、人間の指の本数では物理的に押さえ切ることができないほど部品を増やし、
さらにどこまで押さえれば解錠するかをわからなくするためにダミーのピンをたくさん入れたものが高性能なシリンダということになります。
写真はバラバラにした高性能ディンプルキー、Mul-T-Lock(マルティロック)です。こうした小さな部品がたくさん入っています。これらを組み合わせることで、無数のパターンを作り出しているのです。
高性能な鍵は部品が硬い合金で作られているため、ドリルなどによる攻撃にも長時間耐えることができます。ピッキングという手法で開けることのできる鍵がほとんどなくなったいま、破壊に強い鍵がもっとも防犯性の高い鍵ということになります。
②合鍵を誰かに作られることがない
さて、いかに堅牢な鍵をつけても誰かに合鍵を作られてしまっては侵入を防ぐことはできません。自分以外の利用者が鍵を使う可能性がある店舗や、鍵を勝手に作られては困る扉には鍵自体を複製することが難しい登録制のディンプルキーを使用することをお勧めします。
こちらは新型Mul-T-Lockですが、鍵の下に青いカードが写っているのが見えますでしょうか。こちらが登録カードになっており、合鍵を作る際にはこちらのカードを店舗に持参しなければ複製ができないようになっています。
Mul-T-Lockのほかにも、Kaba star neo(カバスターネオ)といった高性能ディンプルやロイヤルガーディアンといった高性能ディンプルがこうした登録制で鍵を管理しています。
高い堅牢性、耐ピッキング性能を備えている上に、登録制まで導入されているので当然価格も通常の鍵よりは高くなってきます。
③鍵を操作する方法が第三者にわからない
それでもやはり鍵という形を有している以上、外出先で盗難にあった場合に住所が記載されているものと一緒にしていたときは・・・。考え出すときりがないと思われるかもしれませんが、やはり全く有り得ないとは言えません。
さらに、鍵をよく紛失する方がご家族におられる場合などにも同様の不安がついてまわります。そうしたときは、電気錠をお勧めいたします。
写真のPOPスキャンは指紋認証と番号により解錠することのできるオートロックです。
また、多数の方が出入りする会社や店舗の通用口などにもこちらの方式が適しています。合鍵をわざわざ作らなくても登録をするだけで自由に入退室の権限を管理することができます。
以上のように三つの軸からそれぞれの用途に適合した鍵を選び出せば、最適な防犯効果を得ることができます。
家族の人数が少なく、低コストで防犯性を上げたい場合には中堅クラスのこちらのディンプルキーKaba Ace(カバエース)
が最適ですし、さらに高度な防犯性を期待する場合には②のところで紹介させていただいたMul-T-LockやKaba Star Neo、ロイヤルガーディアンといった高級シリンダが最適です。
さいごに・・・・・・
合鍵の本数がたくさん欲しいという方にお勧めするのがこちらです。
MIWA LOCK社のU9シリンダ
日本で最大シェアを誇るMIWA社の製品です。実に多くの場所で使用されているのでご覧になった方もおられるかもしれません。先ほど紹介させていただいたディンプルタイプとは違ってディスクシリンダという方式の鍵なのですが、こちらの製品に限ってはピッキングすることができません。安価な上によくできた製品だといえます。さらに、ディンプルキーではないため、一本500円で合鍵を増やすこともできて経済的です。
利用者が頻繁に変わるので誰かが紛失するたびに鍵を交換しなければいけない扉にはこちらの鍵が最適だといえます。ただし、ドリルによる破壊への耐性はそこまで高くありませんので、鍵穴を二つに増やす補助錠を取り付けるなどして二重の防犯対策を講じることをおすすめいたします。
引き戸(ガラガラと横にひらく扉)の鍵交換をお考えの方はこちら
ここでご紹介したほかにもまだまだ鍵を選ぶポイントはたくさんあります。
相談、お見積もりは無料ですので是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
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